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2022年6月09日

三洋貿易、幼児置き去り検知センサー 自動車メーカーに本格提案

三洋貿易は3日、ルクセンブルク・IEE社の車内用幼児置き去り検知センサーを日本市場に投入すると発表した。駐車中の車内に取り残された幼児が熱中症で死亡する事故が社会問題化しており、未然防止を目指す。

乗用車向け製品「VitaSense(バイタセンス)」と、バス用の「LiDAS(ライダス)」の2製品を投入する。60㌐㌹帯のミリ波レーダーを使用し、毛布の下にいる新生児の呼吸を検知できる。バイタセンスは2020年に世界で初めて量産化。現代自動車の「ジェネシスGV70」などに採用されている。ライダスも20年から、米国のスクールバスに搭載している。

欧州の安全規制ユーロNCAPでは23年から、子供の置き去り検知を評価項目に加えるなどの動きがある。一方、日本国内では安全規制がなく、保護者のモラルの問題と考えられることもあるが、三洋貿易の平澤光康上級執行役員は「誰に起こっても不思議ではない」と話す。

27年の年間販売計画はバイタセンスが30万台、ライダスが2千台。自動車メーカーなどに提案していく。

カテゴリー 交通安全
対象者 キッズ・小学生,自動車業界

日刊自動車新聞6月4日掲載