2022年5月27日
北部九州自動車産業アジア先進拠点推進会議 一層の飛躍へ新構想発表
北部九州自動車産業アジア先進拠点推進会議(服部誠太郎会長=福岡県知事)は、北九州市内のホテルで「北部九州自動車産業アジア先進拠点推進フォーラム」を開催し、2026年度までの達成目標とする新構想を発表した。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)への対応や脱炭素化の実現、新モビリティの実証などを推進し、次世代に一層飛躍する開発・生産拠点を目指していく。
冒頭、福岡県の江口勝副知事は「新構想をもとに、変革期において北部九州が未来に向けて成長を続け、自動車産業拠点として発展していきたい」とあいさつした。
新構想は22年度から26年度の5年間が計画期間。「北部九州自動車産業グリーン先進拠点推進構想」として、北部九州自動車産業振興を目的に提案した。実現のために「世界に選ばれる電動車開発・生産拠点の形成」「CASEに対応したサプライヤーの集積」「工場や輸送分野における脱炭素化の実現」「先進的なクルマ・モビリティの実証の推進」の4つの目標を策定。
これらの達成に向けて39の取り組みを推進していく。今年度の事業計画には、電動化をテーマとする部品研究会や電動化技術道場の開催、地元サプライヤーが電動車分野に参入するための相談・支援体制の構築などを盛り込んだ。
フォーラムでは、自動車メーカーの取り組み発表として、日産自動車九州の冨山隆社長、日産車体九州の髙木昌弘専務取締役工場長、トヨタ自動車九州の永田理社長、ダイハツ九州の日野克浩社長がそれぞれの事例を報告した。
4社ともにカーボンニュートラルの実現に向けた施策を説明。太陽光パネルの設置による再生エネルギーの導入など、実現のための積極的な姿勢を示した。この後、早稲田大学の大聖泰弘名誉教授が講演し、今後の北部九州自動車産業への期待を語った。
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞5月24日掲載