2022年5月26日
大手損保グループ3社の22年3月期決算 全社が増収増益
大手損害保険グループ3社が発表した2022年3月期連結決算は、全社が増収増益となった。一般企業の売上高に相当する正味収入保険料と純利益が過去最高だった。自動車保険の正味収入保険料は2社が増収で、SOMPOホールディングス(HD)は前年実績をわずかに下回った。
東京海上ホールディングスの正味収入保険料は前期比7・8%増の3兆8878億円。そのうち自動車は同3・2%増の1兆5146億円だった。車両保険の付帯率が上昇したほか、ドライブレコーダー付き特約商品の販売も好調だったことなどが奏功した。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスの正味収入保険料は同3・1%増の3兆6090億円で、自動車は同2・4%増の1兆6794億円だった。傘下の三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険ともに増収だった。自動車損害賠償責任保険(自賠責)は減少したものの、自動車保険の契約台数を増やしてカバーした。
SOMPOHDの正味収入保険料は、同10・0%増の3兆2157億円だった。同社として3兆円超えは初めて。自動車は1兆2172億円で前年実績とほぼ同等だった。
23年3月期の連結業績予想は、全社が正味収入保険料のプラスを見込んでいる。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞5月23日掲載