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2022年6月02日

クルマ売却方法「下取り」ほぼ5割 決め手は「友人・知人・家族」

中古車販売大手のネクステージがまとめた「車売却実態レポート」によると、ユーザーの売却方法は「下取り」が49・3%と最多となった。これに続き、専門店などでの「買取」が26・3%。買取店の利用は一般的になっているものの、いまだ半数近くが下取りを選ぶ現状が明らかになった。

手続きを簡単に済ませられる下取りに、根強いニーズがあるとみられる。一方、買取は多少の手間がかかるものの、比較的高値がつくケースが多い。買取店の認知度は着実に高まっているとみられ、今後の利用拡大も期待される。

調査は1月21日から29日までインターネットで、20~59歳の男女449人を対象に実施した。

車の売却を検討した動機について最多だったのは、「ライフステージの変化(転勤・引っ越し・家族構成の変化)」で27・5%を占めた。出産などで家族が増えた場合に、これまでよりも大型の車に乗り替えるケースや単身赴任でファミリーカーから小回りの効く車に替えるケースがあるという。続いて、「使用年数・走行距離」が24・4%、「車検」が18・1%だった。

売却先を判断するきっかけになっているのは、「友人・知人・家族に聞いた」が30・8%と一番多かった。「ネットで検索」が29・1%、「店舗・看板を見た」が17・8%と続いた。売却先を決めたユーザーの多くは広告で受動的に情報を得るのではなく、知り合いからの聞き込みやインターネット検索など、能動的に情報を得ている人が多いようだ。

また、買取を行うことに関しての不安要素は「価格」が45・1%と最多を占めた。適正価格で買い取ってもらえるかどうかを不安に思うユーザーが一定数いるとみられる。一方で、買取で満足した点に関しては「買取スタッフの対応」が26・8%と一番多かった。買取は価格が重視される傾向にあるが、スタッフの接客対応などを磨いていけば、さらに利用を増やせる余地もありそうだ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月16日掲載