会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2022年5月13日

NEXCO東日本 次世代高速道路の実証実験計画、自動運転普及見据え

東日本高速道路(NEXCO東日本)は、自動運転車やコネクテッドカーの普及を見据えた次世代高速道路の実証実験計画を策定した。まずは、自動運転車と非自動運転車が混在する道路交通の安全確保に向けて、道路管理の高度化に必要な情報を収集・提供する設備に関する実証実験を行う。今後は参画企業を公募するとともに、具体的な実証実験区間の整備などを関係機関と連携しながら検討する予定だ。

実証実験区間は、高速道路の本線と、一般道路やサービスエリア(SA)などからの加速車線も含む。車両検知センサーとITSスポットを活用した「合流支援システム」を通じ、本線走行車の位置や速度、車間距離などの情報を合流車に提供する。

走行車や運転者に高度化した道路交通情報を提供するための「多機能ポール」を設置し、その効果などを検証する。本線走行車の測位や、道路上の落下物などの道路情報を画像とともに情報収集・提供するほか、気象観測装置も併設したものだ。実証実験の開始時期については、参画企業と実証実験区間が決定した後に公表する。

NEXCO東日本は、昨年4月に発表した「自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想)」で31項目の重点プロジェクトを策定。直近5カ年と中・長期のロードマップを基に、各重点プロジェクトは投資規模に加え、技術開発状況や関連法制度の整備などを踏まえながら、実行可能なものから順次検討・着手することとした。

重点プロジェクトには、すでに試行段階のものと構想段階のものが存在する。自動運転車向けでは、「自動運転専用レーン」「バレーパーキング」「自動運転対応標識」「コンテンツ配信」などがある。

各重点プロジェクトの具体化に当たっては、引き続き関係機関との協議を実施し、国内外の最新技術動向や関連業界の社会・経済情勢などを踏まえて、適宜、必要な見直しも行いながら推進していく。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月6日掲載