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2022年4月18日

日刊自連載「世の中に広がってほしいグッドパートナーシップ事業」(3)臼田

臼田(臼田和弘社長、さいたま市大宮区)が展開する自動車教習所ファインモータースクールは、エコドライブを取り入れた新規運転免許取得者向けの教習「楽エコ教習」を2008年11月から実施している。免許取得段階で自然とエコドライブが身に付く日本唯一の教習カリキュラムで、卒業者全員をエコドライバーとして輩出するという取り組みだ。

従来、エコドライブを身に付けるには、免許を持つドライバーの自発性に任せるのが一般的だった。しかし、国内の二酸化炭素排出量の約18%を運輸部門が占めており、その86%が自動車から排出されている。エコカーに乗るだけではなく、運転の仕方次第で環境負荷を減らせることから、教習所としての社会貢献の一環としてエコドライバーの養成とエコドライブの普及活動をスタートさせた。

楽エコ教習は、免許取得までの法定学科26時限、技能31時限(AT限定の場合)のカリキュラムすべてにエコドライブの要素を細分化して体系的に散りばめている。指導マニュアルや教本なども独自に作成しており、路上教習での燃費計測も実施する。

12年から「エコドライブインストラクター養成研修」を開始し、指導者育成を強化。14年には卒業生の燃費追跡調査を行うプロジェクトを立ち上げ、効果確認も行っている。

21年10月末までに、2万8432人が卒業し、エコドライブを身に付けた。埼玉県と連携し、卒業生全員に「埼玉県エコドライブアドバイザー証」を交付しており、エコドライブの大切さを広める仕掛けもつくっている。燃費追跡調査に協力した卒業生500人の90%以上が「卒業後もエコドライブを意識している」と回答するなど、エコドライブを着実に普及させている。

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞4月15日掲載