北海道・釧路の新しい「自動車会館」が竣工した。現在の自動車会館に入居している自動車関係諸団体がそのまま引っ越して、５月２日から新会館での通常業務を開始する。防災、環境保全、バリアフリー、セキュリティーなど各方面に対応した新会館は、釧路管内自動車業界のシンボルとなりそうだ。　

新会館は、現会館で駐車場としていたスペースに位置し、住所はこれまでと同じ釧路市鳥取大通６丁目１番１号。土地を所有する釧根自動車協会（近藤伸也会長）が建設し、各団体はテナントとして入居する。釧根自動車会議所（近藤伸也社長）所有の現会館は今後取り壊し、駐車場とする予定。

敷地面積１７１３・８２平方㍍で、鉄骨造り３階建ての延べ床面積１２９７・９３平方㍍のビル。落ち着いたグレーの外壁に、金色の自動車会館という表記が映える。各階のオフィスフロアは南向きに窓があり、明るく快適なイメージ。３月３０日に施工業者から引き渡され、４日に竣工式を実施。各団体の役員らに披露した。

半世紀ぶりの新会館とあって随所に工夫を凝らした。防災面では東日本大震災や北海道胆振東部地震の教訓を生かし、屋上を津波発生時の避難場所として確保したほか、非常用発電機を設け、停電時には各オフィスに電力供給する。館内設備はオール電化で省エネ型エアコンの冷暖房とＬＥＤ照明で環境に配慮。

エントランスや１階トイレ、エレベーターはバリアフリー対応とした。セキュリティー面では静脈認証を採用。また感染症対策で各オフィスのカウンターにアクリルパーテーションを常設する。

各フロアの団体は次の通り。

▽１階＝釧根自動車協会、釧根地区交通育英会、北海道陸運協会釧路支部、釧路軽自動車協会、全国軽自動車協会連合会釧路事務所、釧路地区二輪車安全普及協会、釧根自動車会議所

▽２階＝釧路自動車販売店協会、自販連釧路支部、日本自動車査定協会釧路支所、釧路地方自動車車体整備協同組合

▽３階＝釧路地方自動車整備振興会、釧路地方自動車整備事業協同組合、釧根地区ハイヤー協会、釧路ハイヤー協同組合

カテゴリー	白書・意見書・刊行物
対象者	自動車業界

日刊自動車新聞4月6日掲載