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2022年4月13日

IPCC報告書 温室効果ガス排出、世界で25年までにピーク

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、4日に公表した報告書で、世界の温室効果ガス(GHG)排出量が、2025年までにピークに達するとの予測を示した。予測通り推移した場合、2100年まで地球全体で2・2~3・5度気温が上昇する可能性があるとし、今後3年以内に20年末までに実施した政策を超える脱炭素施策を講じることが必要とした。

産業革命前からの気温上昇の幅を「1・5度」に抑えるには、25年までに政策を強化し、排出量を減少に転じさせる必要があると報告した。

具体的な方法として、産業部門では化石燃料の使用の大幅な削減や低排出エネルギー源の導入などを挙げた。また、排出削減が講じられていない化石燃料インフラを継続して使い続けた場合、高排出量が「ロックイン(固定化)」されるとも指摘した。

今回はIPCCの「第3作業部会」が報告書をまとめた。第1、第2の作業部会の報告書と統合し、今秋に開催予定の国連気候変動枠組み条約第27回締結国会議(COP27)で議論する。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物,社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞4月6日掲載