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自動車産業インフォメーション

2022年1月28日

21年の自動車リース、3年連続マイナス 新車供給遅れが影響

日本自動車リース協会連合会(JALA、上谷内祐二会長)がまとめた会員企業の2021年の自動車リース契約台数は、前年比0・1%減の161万2217台となり、3年連続で前年実績を下回った。半導体不足による新車供給の遅れで新車リース契約台数が落ち込んだことが響いた。契約満期後における新車への入れ替えが滞るケースもあったとみられ、再リース、リースバック・中古車の契約件数が増加した。

JALAが会員企業の新車リース、再リース、リースバック・中古車リースなどの契約件数をまとめた。21年は3月以降5カ月連続でプラスだったものの、新車リースの落ち込みが大きく、コロナ禍による最初の緊急事態宣言などによって落ち込んだ20年の台数を下回った。

新車リースは、前年比4・6%減の68万12台となり、3年連続で前年実績を下回った。前年の落ち込みが大きかった5月は2桁増となったものの、12カ月のうち10単月はマイナスだった。

半導体不足や海外生産部品の調達難などで自動車メーカーが生産調整し、リース期間満了車の入れ替えがスムーズに進まないケースも発生。コロナ禍による景気の先行き不透明感やリモートワークの拡大を受け、企業が保有台数を減車する動きなどもあった。

一方、再リースは同3・6%増の77万7974台と3年連続で増加した。リース契約全体に占める割合は同1・8㌽増の52・2%となり、2年連続で半数を超えた。リースバック・中古車リースは同6・2%増の7万6686台と2年連続で増えた。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞1月25日掲載