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2021年11月29日

自賠責を考える会、22年度予算で繰戻増額を 国交相に要望

自動車損害賠償保障制度を考える会(座長=福田弥夫日本大学危機管理学部長)の関係者らが22日、国土交通省を訪れ、斉藤鉄夫国土交通相に対し、自動車安全特別会計から一般会計に繰り入れられている約6千億円について早期に特別会計へ返済するよう要望した。

一般会計への繰り入れ金については、交通事故で被害に遭った人への支援の重要性などを踏まえ、2018年度から4年連続で一般会計から特別会計に繰り戻されており、21年度は47億円が繰り戻された。考える会は、22年度予算での繰戻し額を増額し、今後の返済計画を明らかにするよう要望した。

斉藤国交相は「交通事故の被害者の方やご家族の方が大変ご苦労されていることは承知している。各種救済事業が継続的に充実していくよう、しっかりと頑張っていきたい」と述べた。     

福田座長は大臣への要望後報道陣に対し、「自賠責制度は世界的に誇れる素晴らしい制度で、被害者救済と安全対策(の事業)を持続可能なものにすることが重要と考えている。大臣はきちんと要望を受け止めてくださった」と話した。

カテゴリー 会議所ニュース
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞11月25日掲載