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2021年11月26日

JAF大阪と自販連大阪 タイヤ貸し出しサービス拡充

日本自動車連盟(JAF)大阪支部(白土貴久支部長)と日本自動車販売協会連合会(自販連)大阪府支部(久保尚平支部長)が連携したタイヤ貸し出しサービスが、本格的に動き始めた。サービス利用者が自販連加盟販社にタイヤを返却できる仕組みの構築や効果の見える化などで協力する。共通顧客を持つ強みを生かし、利用者、JAF、自販連、「三方良し」のサービスを目指す。

今年1月に試験的に開始し、10月から本格運用を始めた。10月の貸し出し件数は128件で、ディーラー誘導入庫率は60・9%だった。

JAF大阪支部は自販連加盟販社とのアライアンスを深めてきた。両者は同サービスでも利用者の利便性向上とともに、加盟販社への入庫拡大やロードサービス(RS)隊員の負担軽減に取り組む。

応急処理時にスペアタイヤを貸し出す同サービスは、会員目線では拘束時間の短縮などのメリットがある。RS隊員にとってはけん引数の減少や作業時間短縮につながる。

一方、貸し出しタイヤの回収が課題の一つとなる。両者は利用者の使いやすさを考慮し、加盟販社にタイヤを返却し、JAFが回収する仕組みを構築した。

加盟販社への入庫誘導を図れるだけでなく、利用者の返却送料も抑えられる。JAF大阪支部はRS隊員用の「入庫促進案内トークスクリプト」を制作するなど仕組みを円滑に回す体制を整えた。

タイヤの貸し出しから店舗での預かり、JAFへの返却までを記載する「貸し出し連絡表」も作成した。RS隊員が救援時に利用者に手渡している。今後、連絡表のデータを集計し、サービスの改善に役立てていく。すでにディーラー入庫率の改善などの効果が表れているという。両者は今後も連携を深めていく意向だ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月17日掲載