2021年9月14日
自動車総連 新会長にトヨタ労組出身の金子晃浩氏
自動車総連は、新会長にトヨタ自動車労働組合出身の金子晃浩事務局長を選出した。都内で開いた第50回大会の役員選挙で正式決定。2期4年わたって会長を務めた髙倉明会長は顧問に就いた。
9日に開いた記者説明会で金子氏は「(総連が)目指すところは固まった。来期以降は実行フェーズに入り、一つひとつ(の課題)をより具体化していく場面になる」と、自動車産業の環境変化に対応した活動を展開していく方針を示した。金子氏は7日、全日本金属産業労働組合協議会の議長に就任している。
第50回大会は9日に開幕し、2日間で今後の運動方針などを決議。記者説明会で髙倉氏は、カーボンニュートラルへの取り組みについて「脱ガソリン、脱エンジンと拙速な議論ではなく、公正な移行、ソフトランディングに向けてオールジャパンで取り組む課題だ」とし、国と労使とが連携する重要性を強調した。
また、トヨタ自動車系ディーラーによる不正車検が相次いだ事について金子氏は「経営側だけの責任ではなく、カウンターパートナーのわれわれ(労働組合)の責任でもある」と指摘。労働者が労組などを通じて経営者に意見を言える、風通しの良い職場づくりが重要との認識を示した。
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金子 晃浩氏(かねこ・あきひろ) 1992年3月東北大学法学部卒、同4月トヨタ自動車入社。2002年全トヨタ労働組合連合会常任執行委員、06年トヨタ自動車労働組合局長、12年全トヨタ労働組合連合会事務局長、17年自動車総連事務局長。1969年9月生まれ51歳。
カテゴリー | 人事 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞9月10日掲載