2021年9月02日
経産省カーボンニュートラル研究会 中間整理で排出量取引市場創設も
経済産業省は8月25日、「世界全体でのカーボンニュートラル実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会」の中間整理を取りまとめたと発表した。同研究会では政府が目指す「成長に資するカーボンプライシング」について議論してきた。
中間整理では温室効果ガスの排出量取引が行える新たな「カーボン・クレジット市場」の創設など、具体的な政策の方向性が示された。世界的に脱炭素化の流れが加速する中、自動車をはじめとする日本の産業界の取り組みを後押しするような制度設計を実現することで、気候変動対策と経済成長を両輪で進めていく考えだ。
中間整理では既存の排出量取引制度などと組み合わせた新市場の立ち上げに加え、企業の自主的な脱炭素目標の策定や実行を評価する「カーボンニュートラル・トップリーグ」の新設も目指す。環境対策に積極的な姿勢で臨む日本企業を国際的にアピールすることにもつなげ、世界から日本への投資を呼び込むきっかけにもしていく。
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞8月26日掲載