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2021年7月19日

日車協連、車体整備士講習会 座学にオンライン講習を試験導入

日本自動車車体整備協同組合連合会(日車協連、小倉龍一会長)は、自動車車体整備士の講習会の座学にオンライン講習を試験的に導入する。二種養成施設講師がいる本教場と分教場をウェブ会議ツールなどでつなぐ形式で、分教場からも質問が可能な双方向型となる。

現行の対面式は、人員不足などで講習会が開けない地域もある。オンライン活用が広がれば、本教場がどこでも地域の制約なく受講できる環境が整いそうだ。

国土交通省の自動車整備士養成施設の養成手法に関する試験的な取り組みで実施する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在宅勤務が広がり、オンライン会議や商談が一般的になりつつある。こうしたオンライン活用の普及を背景に、自動車整備士の二種養成施設にもオンラインの仕組みを取り入れる。取り組みが成功すれば来年度以降の継続も検討するという。

日車協連では小倉会長が理事長を務める神奈川県自動車車体整備協同組合(神車協)が2021年度下期に開催する講習会で試験導入する。横浜の二種養成施設を本教場とし、湘南の分教場とつないだ講習会を計画する。

また、神車協はオンラインを活用した講習会用のパソコンやカメラなども新規で購入。さらに画面を通して本教場のホワイトボードが見えやすいかなどのテストも実施した。

二種養成施設での講習会は受講者がいるものの、規定の人数を満たさないと講習会が開けないなど課題があった。まずは同一県内で有効性を確認し、取り組みが継続すれば「将来的には他の都道府県とつなぐことも検討する」(小倉会長)と全国の課題解消につなげていきたい考えだ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞7月15日掲載