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2021年6月14日

EV公道充電、実証実験スタート 国内初、横浜で

電気自動車(EV)を公道で充電する実証実験が8日、日本で初めて始まった。電力会社や自動車メーカーが出資するイーモビリティパワー(四ツ柳尚子社長、東京都港区)と横浜市が市内の公道に急速充電器を試験的に設置した。

2022年3月末まで実証実験を実施し、有用性を確認するとともに公道設置拡大に向けた課題を洗い出す。

同市青葉区しらとり台の神奈川県道140号線上に同時に2台充電できる120㌔㍗級急速充電器と受電設備を設置した。

通常は駐車禁止区間だが、充電専用駐車枠に限って駐車できる規制に変更し、公道充電を可能とした。実験では安全性や利用者のマナー、ユーザーニーズ、事業性を検証する。

政府は30年に公共の充電器設置数を現在の5倍の15万基に増やす方針を示す。イーモビリティパワーの四ツ柳社長は「充電器を増やそうとしても都市部ではスペースが少ない。公道を候補地と考えることでEVの利便性向上につなげる」と述べ、公道充電を実用化する意義を語った。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月9日掲載